「この席だけネットが遅い」「ケーブルを新品に替えても改善しない」「特定のフロアだけ不安定」
端末を交換しても、ルーターを再起動しても改善しない。速度測定をすると、隣の席と明らかに数値が違う。
この症状は、端末や機器ではなく「配線そのもの」に問題がある可能性が高いです。壁の中や天井裏を通っているケーブルの劣化・断線は、目視では確認できません。
1まず自分で確認できる範囲
以下の3点は数分で確認できます。
ケーブルの物理的な状態
見える範囲のLANケーブルに折れ曲がり、踏まれた跡、コネクタの破損がないか確認してください。明らかな損傷があれば、そのケーブルを交換します。
別のLANポートで試す
壁のLAN差込口が複数ある場合、別のポートに接続して速度が変わるか確認してください。改善すれば、元のポートに繋がる配線に問題があります。
他の席との速度比較
同じフロアの別の席で速度測定を行い、数値を比較してください。特定の席だけ極端に遅い場合、その席への配線経路に問題があります。
業者へ相談すべき判断ライン
以下に1つでも該当する場合、社内対応では解決しません。配線調査が必要です。
ケーブルを新品に替えても改善しない
手元のケーブルではなく、壁の中や天井裏の配線に問題があります。
特定の席・エリアだけ常に遅い
その区間の配線に問題があります。
配線が10年以上前のもの
古い規格(CAT5以下)の配線は、現在の通信速度に対応していません。配線の引き直しが必要です。
接続が頻繁に切れる・不安定
配線の接触不良や中継部分の劣化が疑われます。配線テスターでの確認が必要です。
壁や天井裏の配線経路が分からない
配線図がない、前テナントの配線をそのまま使っている場合、まず現状把握が必要です。
配線の問題は目視で確認できません。「ケーブルを替えても直らない」時点で、専門機器による調査が必要です。
放置した場合に起きる業務影響
特定社員の業務効率が常に低い状態
「あの席は遅い」が常態化すると、その席の社員だけ常に生産性が下がります。席替えのたびに問題が移動し、根本解決になりません。
突然の完全断線
劣化した配線は、ある日突然完全に通信できなくなります。「遅いけど使える」状態から「全く繋がらない」状態への移行は予告なく起きます。
影響範囲の拡大
1箇所の配線問題を放置すると、同じ経路を通る他の配線にも影響が波及することがあります。1席の問題がフロア全体の問題に発展するケースもあります。
緊急工事による費用増加
計画的な配線工事と、業務停止後の緊急工事では費用が大きく異なります。緊急対応は通常の1.5〜2倍の費用がかかることがあります。
まとめ
ケーブルの物理的な状態、別のポート、他の席との比較で原因を絞り込めます。
ケーブルを替えても直らない、特定エリアだけ発生する場合は配線の問題です。
配線の問題は目視で確認できず、専門機器による調査が必要です。
放置すると業務効率の低下と突然の完全断線のリスクがあります。
