基礎知識

LANケーブルの種類と選び方|Cat5e・Cat6・Cat6Aの違い

オフィスで使用するLANケーブルの規格と特徴。通信速度、伝送距離、価格の違いを比較して解説。

「LANケーブルを買いに行ったら、Cat5e、Cat6、Cat6Aと書いてあって違いがわからない」

「業者から『Cat6Aで配線します』と言われたが、Cat6と何が違うのか説明できない」

LANケーブルは見た目が似ているため、規格の違いに気づかず選んでしまいがちです。しかし、通信速度や安定性に直結する重要な選択です。本記事では、LANケーブルの規格と選び方をわかりやすく解説します。

LANケーブルの基本構造

LANケーブルは、内部に8本の銅線(4対のツイストペア)を持ち、それぞれが信号を伝送します。

ツイストペア構造

2本の銅線をねじり合わせることで、外部からのノイズ(電磁干渉)を打ち消し合います。より線と単線の2種類があり、より線は柔軟で取り回しが良く、単線は長距離伝送に適しています。

シールドの有無

UTP(非シールド)とSTP(シールド付き)があります。一般的なオフィスではUTPで十分ですが、工場などノイズが多い環境ではSTPが推奨されます。

コネクタ形状

先端のRJ-45コネクタは8極8芯で、規格によって内部の配線順序(結線方法)が決まっています。ストレート結線とクロス結線があり、現在はほとんどの機器が自動判別(Auto MDI/MDI-X)に対応しています。

カテゴリ別の特徴比較

LANケーブルは「カテゴリ(Cat)」という規格で分類されます。数字が大きいほど高性能です。

規格 最大通信速度 伝送帯域 最大距離 用途
Cat5e 1Gbps 100MHz 100m 一般的な業務用PC
Cat6 1Gbps(10Gbps対応可) 250MHz 100m(10Gbps時55m) 中小規模オフィス
Cat6A 10Gbps 500MHz 100m 大規模オフィス・サーバー
Cat7 10Gbps 600MHz 100m データセンター・高ノイズ環境

Cat7とCat8は主にデータセンター向けで、一般的なオフィスではCat6またはCat6Aで十分です。Cat5eはすでに旧規格であり、新規配線では非推奨です。

オフィスでの選び方のポイント

将来の拡張性を考慮する

現在は1Gbpsで十分でも、3〜5年後には10Gbpsが必要になる可能性があります。配線は壁の中を通すため、後から交換するのが大変です。新規配線ではCat6Aを推奨します。

配線距離を確認する

Cat6で10Gbps通信を行う場合、最大距離は55mです。フロアが広いオフィスでは、55mを超える区間が出る可能性があります。その場合はCat6Aを選びましょう。

PoE対応を確認する

IP電話やWi-FiアクセスポイントをLANケーブル給電(PoE)で使う場合、ケーブルの太さ(AWG)が重要です。細すぎると電力ロスが発生します。Cat6A以上の太さを推奨します。

ケーブルの柔軟性と取り回し

Cat6AはCat6より太く硬いため、狭い配管やOAフロア内での取り回しに注意が必要です。配線経路の事前確認が重要です。

よくある失敗パターン

  • 価格だけで選んでCat5eで配線 → 数年後に10Gbps化できず全面張替え(費用2倍)
  • Cat6で配線したが距離が55m超 → 一部区間だけ1Gbpsに制限される
  • 安価なケーブルを使用 → コネクタ部の接触不良で通信が不安定に

まとめ

新規配線ではCat6Aが標準。将来の10Gbps化を見据えた選択を。

Cat5eは旧規格。既存配線の流用でも性能限界を理解しておくこと。

配線距離・PoE対応・取り回しの3点を確認してから規格を選ぶ。

安価なケーブルはトラブルの元。信頼できるメーカー品を選ぶ。

社内対応で直るか、工事が必要かだけでも判断します

専門スタッフが状況をヒアリングし、最適な対応をご提案します。

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