基礎知識

光回線の仕組み|法人向けサービスの特徴と選び方

光ファイバーによる通信の基本原理。個人向けと法人向けの違い、帯域保証型サービスについて。

「光回線にしているのにネットが遅い」「法人向けと個人向けで何が違うのかわからない」

光回線は現在のオフィス通信の主流ですが、「光」という言葉だけではその性能や制約を正しく理解できません。

本記事では、光ファイバー通信の基本原理から、法人向けサービスの選び方までをわかりやすく解説します。

光ファイバー通信の基本原理

光回線は、ガラスやプラスチックの細い繊維(光ファイバー)の中を光信号が通ることでデータを伝送します。電気信号を使う従来のメタル回線と比べて、圧倒的に高速・大容量です。

全反射の原理

光ファイバーはコア(中心部)とクラッド(外側)の屈折率の違いを利用し、光を閉じ込めて長距離伝送します。理論上、数百kmでもほとんど減衰しません。

シングルモードとマルチモード

シングルモードはコア径が細く(約9μm)、長距離・高速通信向け。マルチモードはコア径が太く(50μm〜)、短距離・構内配線向けです。一般的なオフィスの光回線はシングルモードが使われます。

ONU(光回線終端装置)

光信号を電気信号に変換する装置です。回線事業者から貸与され、ここからLANケーブルでルーターに接続します。ONUの性能がボトルネックになることもあるため、機種の確認が重要です。

個人向けと法人向けの決定的な違い

項目 個人向け 法人向け
回線品質 ベストエフォート型 帯域保証型が選択可能
IPアドレス 動的IP(変動) 固定IPが選択可能
サポート 電話サポート(平日昼間) 専任担当・24時間サポートあり
SLA なし 稼働率保証・復旧時間保証あり
月額費用 5,000〜7,000円程度 15,000〜100,000円以上

個人向け回線をオフィスで使うと、昼間の混雑時間帯に速度が大幅に低下するリスクがあります。また、障害時の復旧優先度も低く、業務停止が長引く可能性があります。

帯域保証型サービスとは

法人向け光回線の最大の特徴が「帯域保証」です。これは契約した通信速度が常に確保される仕組みです。

ベストエフォート型

「最大1Gbps」と表記されますが、これは理論上の最大値。実際の速度は回線の混雑状況に左右され、時間帯によって大きく変動します。個人向けや格安法人向けはこのタイプです。

帯域保証型

契約した帯域(例:100Mbps)が常に確保され、他の利用者の影響を受けません。専用線に近い品質で、VPNやクラウドサービスの安定利用に適しています。NTTの「光ダイレクト」や各社の「専用型」サービスが該当します。

導入時のチェックポイント

ビルへの光ファイバー引き込み状況

物件によっては光ファイバーが引き込まれていない場合があります。導入前に管理会社や大家に確認が必要です。引き込み工事には別途費用と時間がかかります。

利用可能な回線事業者

NTTフレッツ光、NURO光、auひかりなど、ビルによって利用可能な事業者が異なります。複数社のプランを比較検討しましょう。

工事期間とスケジュール

光回線の開通には通常2週間〜1ヶ月程度かかります。オフィス移転の際は余裕を持ったスケジュールを組みましょう。

冗長回線の検討

通信が止まると業務が完全停止する場合、別回線をバックアップとして契約することも検討します。LTE/5G回線を冗長回線として使う方法もあります。

まとめ

オフィスのメイン回線には法人向けサービスを選ぶ。個人向け回線の業務利用は非推奨。

VPNやクラウドサービスを多用するなら帯域保証型を検討する。

固定IPアドレス、SLA、サポート体制を含めて総合的に判断する。

ビルの引き込み状況と工事期間を事前に確認し、余裕のある計画を。

社内対応で直るか、工事が必要かだけでも判断します

専門スタッフが状況をヒアリングし、最適な対応をご提案します。

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