基礎知識

ルーター・スイッチ・ハブの違い|ネットワーク機器の役割

各機器の機能と設置場所。オフィス規模に応じた構成例と選定のポイント。

「ルーター、スイッチ、ハブ。どれも同じようなものに見えるけど、何が違うの?」

「業者から『スイッチングハブを増設しましょう』と言われたが、今あるハブと何が違うのかわからない」

ネットワーク機器には様々な種類があり、それぞれ役割が明確に異なります。本記事では、各機器の機能と設置場所、選定のポイントをわかりやすく解説します。

各機器の役割

ルーター

異なるネットワーク同士をつなぐ機器です。具体的には、社内LANとインターネット(外部ネットワーク)の間でデータを中継します。

  • ・IPアドレスをもとに最適な経路を選択(ルーティング)
  • ・NAT機能でプライベートIPとグローバルIPを変換
  • ・「レイヤー3スイッチ」はルーター機能を持つスイッチ

スイッチ(スイッチングハブ)

同じネットワーク内で、複数の機器を接続する装置です。MACアドレスを学習し、必要なポートにだけデータを送ります。

  • ・MACアドレスをもとに転送先を判断(L2スイッチ)
  • ・全ポートに一斉送信せず、必要なポートだけに送るため効率的
  • ・VLAN(仮想LAN)機能でネットワークを分割可能

ハブ(リピーターハブ)

受信したデータを全ポートにそのまま転送する、最もシンプルな接続機器です。

  • ・受信データを全ポートに一斉送信(ブロードキャスト)
  • ・複数台が同時通信すると衝突(コリジョン)が発生
  • ・現在はほとんど使われておらず、スイッチに置き換わっている

ハブとスイッチの決定的な違い

一見似ているハブとスイッチですが、データの転送方法が根本的に異なります。この違いが通信効率に大きく影響します。

項目 ハブ スイッチ
転送方式 全ポートに一斉送信 必要なポートのみに送信
通信効率 低い(衝突が発生) 高い(全二重通信)
価格 安価 やや高価
現在の使用 ほぼ使用されない 標準

オフィスでの構成例

標準的なオフィスのネットワーク構成は以下のようになっています。

選定のポイント

ポート数

接続する機器の数+予備(拡張用)を考慮します。小規模オフィスなら8〜16ポート、中規模以上なら24〜48ポートが必要です。

通信速度

現在は1Gbps対応が標準ですが、サーバー接続用や基幹回線には10Gbps対応ポートがあると将来の拡張に備えられます。

PoE(Power over Ethernet)対応

IP電話やWi-FiアクセスポイントにLANケーブル経由で給電できるPoE対応スイッチを選ぶと、電源工事が不要になります。

管理機能

Web設定画面やSNMP(遠隔監視)に対応した「スマートスイッチ」「マネージドスイッチ」は、トラブル時の原因特定やVLAN設定が可能です。小規模なら「アンマネージドスイッチ」でも十分です。

まとめ

ルーターは外部と内部をつなぐ「玄関」、スイッチは内部で分岐する「廊下」の役割。

現在の配線ではハブは使わず、スイッチ(スイッチングハブ)を使用する。

ポート数・速度・PoE対応・管理機能の4点で機器を選定する。

大規模オフィスではコアスイッチとエッジスイッチの階層構成を検討する。

社内対応で直るか、工事が必要かだけでも判断します

専門スタッフが状況をヒアリングし、最適な対応をご提案します。

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